「えきまえ里山(仮称)」に参加してきました・2
2018年 02月 22日
その1の記事はこちら
2日目スタート
昨日で土の水はけを良くする作業が終了し、2日目はいよいよ本格的に木を植えていきます。
まずは姫路の里山から持ってきた木を運ぶところから。
その数、10本以上!メインは高さ5メーター近くのアオダモ。
まずは土づくり
指導を受けながら、土壌改良剤を混ぜていきます。この間にも「堆肥と元の土の効率のよい混ぜ方」をレクチャーしてもらいました。ほんの少しのことなんだけど、知っていると全然違うなぁと思います。
土壌改良剤を混ぜたあと。土がびっくりするほどにふっかふか! 前日に掘り返した土が普通の布団なら、こっちは羽毛布団! 踏んでみると靴が数センチは沈み込みます。
木を植えていきます
お昼休憩を挟んで、木を植えていきます。 可愛い看板が出ていました!
写真に収めてませんが、まずは一通り木を仮置きで置いてみました。仮置きした状態で「どんな風に見えているか」を遠くから見て植えるバランスを調整していきます。
「まずはこれを植えないと」といって選んだのは、メインとなるアオダモの木。背が高い木なので、バランスを取るのに苦労されていました。
その後も、全体の様子を見ながら植えていきます。この時に、木を植える際に考えなくてはいけないことが沢山あるのだと知りました。
季節ごとに変わる、太陽が当たる方向。
地面からの照り返しの角度。
木の性質により植える場所が違うこと。
近くに寄せて植える木の種類。
生長したときに枝が隣に当たらないか。
あらゆる方向から見たときのバランス。
想像していたよりも繊細な作業で、何度か間隔のバランスを確認しつつ植えていきました。
殺風景だったスペースに、緑が増えていきます。
駅前に、さとやまが
午後5時前後に作業がほぼ終了。お昼から初めて5時間ほど、寒さと戦いながらの作業でした。達成感が半端なかったです…!
5時間も木と触れていると、意外と「お気に入りの木」が表れてきます。私のお気に入りの木はソヨゴ、シャシャンボ、そしてモチツツジ。
こちら、ソヨゴの葉。
柔らかくて丸い葉をしています。
こちら、シャシャンボ。
葉はソヨゴよりも少し固め。
枝がモシャモシャ生えて、元気いっぱい。
こちら、モチツツジ。
触った時にベタベタすることから
「モチ」と名付けらたそうです。
木にはこんな風に名札を付けているので、近くを通る際はお気に入りの木を探してみませんか?
今回の目的
今回は、割と背の高い木を沢山植えました。
それは、この場所は夏場になると子供たちが近くのじゃぶじゃぶ池で遊ぶ憩いの場になります。背の高い樹々が作る影で子供たちと、それを見守る親御さんを夏の日差しから守る木陰を作りたいから、だそうです。
これからは、その想いが表れた緑溢れる場所に生長しますように。
感じたこと
一緒に作業していた方が呟いた「見た目はこんなに綺麗な場所なのに」という言葉が気になりました。
整理収納の仕事をしていると、雑誌などで見る【美しい収納】を目指されてる方がかなりいます。でも、整理収納の基本は【美しい収納や見た目の美しさ】ではなく、その前に【整理】をすること。
未来につなげていくために「今」の自分がどうしたいかを考えて【整理】していくことがとても大切な作業になります。
今回の木を植える作業では「未来につなげるために」以前の木を掘り出し、枯れかけていた土を耕し、新しい土に変え、新たな木を植えました。
この【土を耕し、新しい土にする】つまり【整理】に当たる作業を行ったなら、きっと今までの「見た目の美しさ」ではない「本当に美しい」景色が広がっていくはず。
それを見るのが今から待ち遠しいです。
完全にプライベートで参加したワークショップでしたが、根本の部分では整理収納と通じるところがあるのかなぁと、新たな発見をさせてもらいました。
こんな風に「木を植えるお手伝いした場所」が増えていくと、その場所が「自分の居場所」となっていく気がします。ただ通り過ぎるだけだった場所に対して愛着も湧いてきますよ。
活動を続けたい
この「えきまえ里山(仮称)」プロジェクトは植えて終わり、ではなく今後も継続していきたいというお話も聞きました。
時間が合うなら、募集がかかったら参加すると思います。一緒にワークショップをした仲間とまた会えるのも楽しみです。
飛び入りも大歓迎だそうなので、お近くの方は是非。
Special Sites
2015年より始まった「まちづくり」の勉強会。今回のワークショップは「えきまえ里山」の一環です。
リビングソイル研究所
Columnに、今回の「えきまえ里山」についての計画やレポートが書かれています。
by housework45
| 2018-02-22 05:30
| …ライター,フォト